Last Update : Oct. 23rd 1999
通常,汎用機やオフコンが吐き出すフロッピーディスクはウィンドウズマシンでは読み書きすることができません.そこで,現在主流の3.5インチフロッピーディスクについて汎用機とウィンドウズマシンでの規格の違いについて簡単にまとめました. |
<IBMフォーマット> この形式のフォーマットは汎用機でフロッピーディスクが使われ始めたときからのもので,パソコンの世界ではまったく使われていませんでした.しかし,最近ダウンサイジングの影響でパソコンでも扱う必要が出てきました.ところが,パソコンで扱うフロッピーディスクとは物理フォーマットからして違うので単純には読み書きすることができません. |
<DOSフォーマット> ウィンドウズマシンで使われているFDのフォーマット形式ですが,一般的に目にするのはPC9801/21で使われた1.2MタイプとDOS/V機て使われている1.44Mタイプの2種類でしょう. しかし,両者には互換性がないのでDOS/V機には1.2MのFDを読むドライバが追加されていたり,PC9801系では1.44MのFDを読むドライバが追加されていたりします. |
<FMとMFM> FMといってもラジオの話ではなく(少しは関係がありますが),データをFDに記録するときの方式です.詳しい違いはさておき,MFMはFMの2倍の記録密度を持っていると覚えておけばよいでしょう.パソコンで扱う1.44Mや1.2MのDOSフォーマットのFDはすべてMFM記録方式が採用されています. しかし汎用機などで扱う,いわゆるIBMフォーマットのFDは,1枚のFDにFM記録の部分とMFM記録の部分が混在しています.といってもランダムに混ざっているのではなくFDのシリンダ0(最外周)の表側(インデックスシリンダ)だけがFM記録方式で,その他はMFM記録方式になっています. |
<バイト/セクター> FDの読み書きはセクター単位でおこなうのが普通です.IBMフォーマットのFDはFM記録の部分が128バイト/セクター,MFM記録の部分は256バイト/セクターになっています.ショップで「256HD」と書いたFDが売られているのを目にした人もいると思います.(あまり見かけませんが,先日 maxell のものを見ました) これに対して「DOS/Vフォーマット済み」などと書いて売られているFDは512バイト/セクターです.さらに,PC9801シリーズでは1024バイト/セクターのFDを使っています. |
128 | IBMフォーマット 0シリンダーのオモテ側 |
256 | IBMフォーマット 0シリンダーのオモテ以外 |
512 | DOS/V機用 1.44M 2HD 全面 |
1024 | PC9801用 1.2M 2HD 全面 |
<セクター/トラック> 1セクターに記録するバイト数は上にのようにいろいろな種類がありますが,1トラックに書き込むセクター数もいくつかの種類があります. |
セクター/トラック | 使われている機種など |
8 | PC9801用 1.2M |
16 | DOS/V機 1.44M |
26 | 汎用機,オフコンなど(いわゆるIBMフォーマット) |